短編小説 ありのママ

試験の在り方

第192話 美姫さんvs模試

「テスト難しかった。思ったより、点数が取れなかった。」と模擬試験を受けに行ってたお兄ちゃんが、帰ってくるなり言った。

「そんなに難しかったの?」と僕が言う。

「あぁ、難しかった。結果が怖いよ。」とお兄ちゃん。

「そのテストって予想問題なかったの?」と美姫さん。

「あったよ。全部通ったんだけど……なかなかだった。」と悔しそうなお兄ちゃん。

「同じ問題じゃないの?予想問題って。」と美姫さん。

?また、何を言っているんだ?

「似たような問題だったのかもしれないけど、応用になってたりと問題は変えてあったよ。」とお兄ちゃんが答える。

「それって、ダメじゃん。」と美姫さんが怒る。

?怒る理由がわからない。僕とお兄ちゃんはキョトンとする。

「なんで、ダメなの?」と僕が口をはさむ。

「だってさ、今日、国営放送を見てたら予め質問事項を相手に教えてないと質問はしちゃいけないってリーダーが怒ってたよ。」と美姫さん。

そういえば、テレビをやけに熱心に見てたね……。

「模試の会社に【予め出す問題を教えておかないとテストに出しちゃ駄目じゃないか】って言わないとだね。」と美姫さんは、ひとり憤慨していた。

「それじゃぁ、テストの意味がないよ。」と僕が言うと

「ショウ。この国は“右にならえ”が主なんだよ。リーダーがやる事にはちゃんと右にならわないと…。」と美姫さん。

「さっすがー、母さん。ちょっと、模擬試験の主催者に電話してみる。」とお兄ちゃん。

僕は、全力でお兄ちゃんの電話を辞めさせた。

僕の学校が始まったらこの家はどうなるのだろう。。。

おしまい

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