短編小説 ありのママ

初めまして美姫です。初めから衝撃です。part④―やっぱり……だとは思いましたけど―

第1話 美姫さんvsくるま partⅣ

「覚えてないのか?」とお父さんが言うと「何を?」と美姫さん。その表情からは、嘘をついているようには見えなかった。

頭を打ったせいか?僕は、不安になる。「車にぶつかったんだぞ。」お父さんが美姫さんにそう言った。すると美姫さんは思い出したかのように「あぁ、そういう事だった。いろんな人がうるさいから、目をつぶって知らないふりしていたら、寝てしまっていたわ。」と言った。そしていたずらっ子のように不敵な笑みを浮かべて「車の主、どうなった?」と聞いた。

その様子から察したお父さんが呆れた顔をしながら「大変な騒ぎだったぞ。」と言った。「あんな細い道で、あのスピード出している車が悪い。」と美姫さん。

「怪我はしなかったのか?」とお父さん。「大丈夫。練習したから。」と得意げな美姫さん。えっ。車に飛び出す練習?美姫さんの行動は、僕の理解を超えた。

「車、大破だったぞ。」とお父さん。「大成功だね。」満足気な美姫さん。「さぁて、帰りますか」と美姫さんは言い、帰り支度を始めた。「帰っていいの?」とまだ心配な僕が美姫さんに聞くと「問題なし。ここだけの話、車とは一ミリもぶつかっておりません。ウフフ。私の反射神経もまだまだまだおとえていませんな。」と得意げな美姫さん。

続く

※この短編小説ありのママは、ほぼフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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