第4話 美姫さんvsサンタクロース
今日もおじいちゃんは、美姫さんの為に働く。
僕は、疑問に思いおばあちゃんに聞いたことがあった。
「おばあちゃん、おじいちゃんは何で美姫さんのいう事を聞くの?」と。
するとおばあちゃんの回答はこうだった。
そのはじまりは美姫さんがまだ4歳の時のクリスマス。
その年のクリスマスに美姫さんは“執事”をサンタクロースにお願いしたらしい。
サンタクロースは悩みに悩んだらしく、おじいちゃんに美姫さんの執事を任命した。
だから、おばあちゃん曰く、おじいちゃんは美姫さんの言う事を聞いているわけではなく、美姫さんの“執事”だから、美姫さんの身の回りのお世話をするのはお仕事らしい。
ちなみに美姫さんにはいまだにサンタクロースが来る。
そして、サンタクロースが来ないお父さんに毎年「こうちゃんは、今年もいい子じゃなかったんだね。」と勝ち誇ったように言う。
僕は、美姫さんよりお父さんの方がいい子だと思うんだけどね。
おわり
※この短編小説ありのママはほぼフィクションです。登場人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。