第41話 美姫さんのコトワザ
僕はいつもリビングで勉強する。
今日は、国語の宿題でコトワザの勉強していた。
「継続は…。」 と僕が言うと「あっ 。それ知っているよ。。」と美姫さんが言う。
「じゃぁ、なーんだ。」と僕が質問すると、「《継続はかなり》でしょ。」と美姫さんが答える。
「えっ?。それどういう意味?。」と美姫さんの答えに戸惑いながら聞くと「《継続はかなり》の続きは、自分で決めるんだよ。《継続はかなり大変》とか《継続はかなりきらい》とか。」と美姫さん。
うん。 まちがっているし、意味もわかんないし、それコトワザなの?。
僕は、美姫さんの知っているコトワザが知りたくなる。
「他には何のことわざ知っている?」と僕がきくと、「壁に耳あり障子にメアリー。」と美姫さんが答える。
「それはどういう意味?」と僕が聞くと
「壁には耳があって、障子にはメアリーがいる、そんな妖怪の家がある。だって、ショウ、壁に耳があって障子にメアリーがいるって怖くない?。」と美姫さん。
それもコトワザじゃないじゃん。
「メアリー って誰なの?」と僕が聞くと
「女の子じゃないの?。私が作ったコトワザじゃないから知らないよ。」と美姫さん。
それ、美姫さんオリジナルだと思うよ。
「ほかに知っているコトワザは?」と僕が聞く。
「あおはあおよりいでてあおよりあおし。」と美姫さん。
うーん。 何かちがう。
「それの意味は?」と僕が聞くと「あおは あおい。」と美姫さん。
そうだね。青は青いよね。
「他は?」と僕が聞く。「五十歩百歩。」と美姫さん。
おっ。ようやく正しいコトワザだぞ。
「それの意味は?」と僕が聞くと「人の歩幅は違う。」と美姫さん。
美姫さんのコトワザ、おもしろいなぁ。
おわり