短編小説 ありのママ

生物の嫌いな理由

第47話 美姫さんvs生物

テレビで昆虫特集をしていた。

美姫さんがものすごく嫌な顔をしながら「これ、苦手なんだよね。ショウ、テレビのチャンネルを変えてくれる?。」と言った。

「昆虫嫌いなの?。」と僕が聞くと、美姫さんは「好きじゃない。」と言った。そういえば、確かに美姫さんと虫取りに行ったことはない。

「チョウチョも嫌いなの?。チョウチョは羽の模様が綺麗だよ。」と僕が言うと「身体の割に羽が大きいから、バランスが悪そうで嫌い。」と美姫さん。

バランスが悪いって良くわからないけど、女子は昆虫苦手な人が多いから美姫さんも同じなのかもしれない。

「じゃぁ、ミミズもダメ?。」と僕が聞くと「ミミズもダメ。」と美姫さん。

まぁ、ミミズは僕もちょっと気持ち悪いかな。

「ミミズがダメならヘビも嫌い?。」と僕が聞くと「ヘビは好き。ちょっと濡れたような質感がいい感じだから、一度触ってみたい。」と美姫さん。えっ?。ミミズは苦手でヘビは触りたいぐらい好きなの?僕からみたら、ヘビもミミズも似たような感じだからどちらも苦手だな。 

「カエルはどう?。」と僕。「カエルも好き。喉を膨らます所は、特に好き。ゲロゲロの声も。」と美姫さん。まぁ、カエルは小さいのは可愛いからなぁ。

そういえば、この間大きいヒキカエルが学校にいて、女子がキャーキャー言ってたっけ。なんで、女子は小さいと可愛くて大きいとダメなんだろう。

「大きなヒキガエルは嫌い?。」と僕が美姫さんに聞くと「好きだよ。イボイボ触ってみたい。目もギョロっとしているし。」と美姫さん。美姫さんは、大きくても小さくても大丈夫なんだな。

「じゃぁ、クラゲは?。」と僕が聞く。「クラゲは無理。フワフワしているから。」と首を横にふる美姫さん。クラゲは可愛いけどな。フワフワ海を漂っている所なんか、癒しだって人気があるのに。

「イカとかタコは?美姫さん、タコ焼き食べてるよね。」と僕。「イカもタコも嫌いだよ。イカもタコも、食べているって考えたことがない。形が見えないと大丈夫なんだけどねー。」と美姫さん。食べてるのにイカとかタコだって認識してないんだ。

美姫さん、イカとタコを何だと思って食べてるんだろう。

「あれ?。美姫さんお刺身の姿づくりも平気で食べるし、魚の開きも、兜煮も好きじゃん。」と僕が言うと「大好きだよ。だって美味しいじゃん。魚の目玉だって大好きだよー。」と美姫さん。なぜ、タコとイカの姿は想像するだけで食べれないのに、魚の目玉まで食べれるんだ?。

美姫さんの嫌いの基準がわからないから理由を聞いてみた。

「背骨がないんだよ。怖くない?。」という美姫さん。

そこ?基準?。

美姫さんはよくわからない。

 おわり

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