迷惑ネコに遭遇したら part②―美姫さんの着々とした情報収集―

初めて読む方は

ありのママ  【美姫さんvsネコ編①】

 

 

ありのママ 第3話② 

美姫さんvsネコ ②

 

次の日学校から帰ると、美姫さんがパジャマに着替えていた。

 

「ショウ、お帰り。じゃぁ、おやすみなさい。」といい、寝室に向かった。僕は意味が分からず、反射的に「おやすみ。」と言いながらその姿を呆然と眺めていた。


その後僕は何事も無かったかのように、いつものようにおやつを食べて宿題を済ませ、自分だけの時間を満喫していると、お父さんが帰ってきた。


「おかえりー。」僕が言うと「ただいまー。」とお父さん。そして部屋を見渡して「美姫さん、寝ている?」と聞いてきた。

 

「うん。僕が学校から帰ってきたら『おやすみー。』って寝室に行ったよ。」と僕。「やっぱりそうか。携帯に連絡があってね。夜中に用事があるから、もう寝ますって。用事って何か知っているか?」とお父さん。僕は首を横に振る。


そして、また何事も無かったかのようにいつものごとく、僕とお父さんは夕飯を食べ、それぞれお風呂に入り、二人でテレビを見たり、ゲームをしたりして過ごした。そうして寝る時間になった。美姫さんは、まだ起きてこない。

 

「美姫さん、何時に起きるんだろう。」と僕とお父さんは首をかしげる。「ショウ、何時に起こしてとか言われたか?」とお父さんが僕に聞く。

 

僕は首を横にふる。「そっか。まぁいいか。」とお父さんは言い、僕とお父さんは眠りについた。美姫さんが突拍子も無い事をすることはもう慣れっこだ。それが僕たちのいつもの日常。


 次の日起きて、リビングに行くとリビングのテーブルの上に見慣れないものがあった。


なんだろうと僕がじっと見ていると「おう。ショウ、おはよう。」と美姫さんが声をかけてきた。「これ何?」と僕が美姫さんに聞くと「暗視ゴーグル。夜中、面白かったよー。」と上機嫌の美姫さん。

 

僕は、朝ごはんを作っていたお父さんの方を見る。「おはよう。ショウ。猫のご自宅がわかったらしいぞ。夜中にそのゴーグル着けて猫を見張っていたらしい。」とお父さんが言った。

 

僕は、そのゴーグルを着けてみた。普通にリビングのものが見える。「ショウ、今週末の夜試してみる?」と美姫さんが言った。僕は大きくうなずいた。


それから毎日、早く週末にならないかと楽しみだった。まず、夜中に外に出ることにワクワクした。それもみんなが寝静まった深夜らしい。初めての事だ。それに暗視ゴーグルと言うのも気になる。僕はそんな事を考えながら毎日を過ごしていたらずっとニヤニヤしていたらしく、友達に「ショウ、最近どうしたんだ。ずっとにやけっぱなしだぞ。」と何度か言われた。


美姫さんはと言うと、相変わらず僕が学校から帰ると寝て、夜中にゴソゴソと何かしている生活を送っていた。

 

続く

 

 

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