fic-tion’s diary 

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迷惑ネコに遭遇したら part④―まずは手始めに―

初めて読む方は

ありのママ  【美姫さんvsネコ編①】 

 

 

ありのママ 第3話④ 

美姫さんvsネコ ④

 

朝起きるとお父さんが朝ごはんを作っていた。「おはよう。夜中は面白かったかい?」とお父さん。「おはよう。うーん。いまいちだった。あんまり暗くないから暗視ゴーグルが無くても見えたし。」と僕が言うとお父さんが大笑いした。

 

「そっか。そっか。そうだよな。街灯があるからな。じゃぁ、長期の休みになったら、街灯のない真っ暗になるところに行ってみるか?。」とお父さんが言った。

 

「うーん。もういいかな。猫もあんまり面白くなかったし。」と僕が言うと「じゃぁ、行きたくなったら行こうか。」とお父さん。僕は軽い相槌をうつ。


「あれ?美姫さん。まだ寝ているの?」リビングのソファーの定位置に美姫さんはいなかった。「自分の部屋におこもり中。」とお父さんが答えた。猫を飼っている家は判明したし、車は“フン”を確実に踏む。今回はこれで終わりだろう。美姫さんは満足して部屋で寝ているんだと思った。


「ショウ、今日は近所のモールで謎解きイベントがあるらしいから行ってみるか。」とお父さんは言った。「行く行く。」僕は一瞬で謎解きイベントの方に関心がうつった。


朝ごはんを食べ、僕とお父さんは出かける準備をする。美姫さんにも一応は声をかけたが、案の定来なかった。


ショッピングモールに着くと美姫さんが来なくて良かったと思うぐらい、人があふれかえっていた。

 

謎解きイベントにも多数の人が参加していた。「おー。ショウ。おまえも来ていたのか?」と僕は声をかけられた。声のする方を振り返ると同じクラスの吉田くんがいた。

 

「どうも。いつもお世話になっています。」お父さんが吉田くんと一緒に来ていた吉田くんのお母さんに挨拶をする。「こちらこそです。」と吉田くんのお母さん。そして吉田くんのお母さんは僕とお父さんを確認すると「奥さんはお仕事ですか?」と聞いてきた。

 

「いやー。買い物中ですよ。ショウが退屈し始めたから二人でこっちに来たんです。」とお父さんがにこやかに返す。「あら、そうでしたか。ショウくんいいお父さんね。」と吉田くんのお母さんが僕に言う。僕はニコッとし返す。もちろん、嘘だ。美姫さんは家にいる。

 

以前、本当の事を話していたら、美姫さんに重病説と育児放棄説の噂がたった。美姫さんは、重病でも育児放棄でもない。でも、理解してもらえない。美姫さんが一緒に来ない事を僕たちは何とも思わない。だから、嘘をつくことにした。


お父さんと謎解きを楽しんでいるとお父さんの携帯が鳴る。「美姫さんからだ。」とお父さん。「ん?。美姫さん、もう寝るらしいよ。」と美姫さんからのメールを見たお父さんが言う。


「いつもの昼寝じゃなくて?」と僕。美姫さんは、ものすごいロングスリーパーだ。多分、一日の大半は寝ている。それも寝て起きると「疲れた。」と言うがまた寝る。

 

この前テレビで寝るのも体力がいるから歳をとると長い時間寝られなくなるという事をいっていた。それを美姫さんに教えてあげたら「じゃぁ、寝て起きた時疲れていたらまた寝ればいいんだね。」と言っていた。


「帰ったらわかるからまっいいか。」とお父さん。僕とお父さんは謎解きを堪能し、買い物を済ませて家に帰った。


家に帰ると美姫さんはお昼寝ではなく、本格的に眠っていた。
美姫さんはまだ何かするつもりなのか…… 「今朝ので終わりじゃなかったんだ。」と僕がポツリと言うと「今朝も何かしたのか?」とお父さんが聞いてきた。

 

「うん。猫の飼い主のタイヤの前に“フン”を置いてきた。」と僕が言うと「どうりで。さっきタイヤを熱心にブラシで洗っている人がいたから、不思議に思っていたんだ。」とお父さんが言った。

 

つづく

 

 

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