ありのママ【美姫さんvs季節編】

美姫さんvs季節

今日は一段と寒い。

 

学校を出る時はテクテクと歩いていたが、あまりの寒さに歩くスピードはドンドン速くなり、しまいには走って帰ってきた。


家に帰り、インターフォンを押す。早く玄関を開けてほしい。「開けたよー。」と美姫さんの声。急いで玄関を開けると、暖かい感じではなくムッとするような熱気。

 

“あっ。また始まったな。”僕はそう思い、リビングに続くドアを開ける。そこには、半そで短パンの美姫さんが定位置のソファーにゴロンとなっている。


「おかえりー。」と美姫さん。「ただいまー。今日から夏モード?」と僕が聞くと「うん。さすがに冬は飽きた。」と美姫さん。


“冬が飽きる”って何だろうと思うが、美姫さんは数年前から急に暖房をガンガンにし、家中を30℃以上の夏日にしてしまった。

 

夏は夏で飽きるらしく、冷房をガンガンにして家中を冷やしている(この時は、長袖を着ないと耐えられない)。美姫さんは寒いのと暑いのが大嫌いなので、元々うちは一年中良い温度に調節されているが、それでもやはり寒かったり暑かったりするらしく、それに腹を立てているみたいだ。


僕は自分の部屋にカバンを置いて、クローゼットで制服を着替える。つい、冬物の引き出しを開けてしまう。「いやー。危ない危ない。」と独り言を言いながら、夏物の引き出しを開け、半そでと短パンを着る。

 

こんな日に長袖なんか来たら、汗びっしょりになってしまう。僕んちは、美姫さんは衣替えが嫌いなので、いつでも冬の洋服も夏の洋服も着ることができる。

 

半そで半ズボンに着替えた僕はリビングに戻る。
「アイスがあるよ。」と美姫さん。おやつまで夏仕様か。僕はお父さんにメールする。
【家、夏になりました。】と送る。

 

じゃないと、こんなに外が寒い日は夕飯が“おでん”とか“お鍋”になりそうだ。この暑い中で食べたら、地獄だ。夕飯メニューはお父さんが仕事帰りに買ってきてくれることもあるので報告は大事だ。


夕方、お父さんが帰ってきて夕飯になった。今日の夕飯は、冷やし中華になっていた。「夏と言えば、これだろう。」とお父さんがニヤリとする。「そだねー。」と美姫さん。


このブーム、今回はいつまで続くだろう。昔は、家と外の気温差が激しいために僕やお父さんが体調補を崩して、美姫さんが渋々中止にする事も多かったが、“慣れ”とは恐ろしいもので、僕もお父さんも体調を崩さなくなった。


ちなみにこのブーム、“飽きる”というだけあって、その季節が終わるころに実施される事が多い。だから、ぼくはコレが始まると季節の変わり目を感じる。

  

おわり

 

 

ブログのコメントではメッセージや質問、その他諸々受け付けていますので、気軽にしてください。
時間がある時に必ず返信いたしますので、ヨロシクです。