fic-tion’s diary 

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美姫さんが女子高校生だった時もありのです part②―はじまりはいつも気まぐれ?― 

初めて読む方は

ありのママ  【美姫さん高校生編①】 

 

 

ありのママ 第6話②

美姫さん高校生編 ②

 

美姫さんと広瀬さんが高校生の頃の話だ。

 

同じ高校に通っていた美姫さんと広瀬さん。もちろん、住んでいる家も近かったので登下校も一緒のはずだったが、美姫さんは、“思春期をこじらせた(おそらくこの理由は誰にも理解は出来ない美姫さんが言う意味の分からない常套文句)”という理由で、おじいちゃんに車で送迎をしてもらっていた。

 

その当時から“思春期をこじらせた”の意味は誰も理解できなかったが、なぜか学校からの車通学の許可がおり、美姫さんと広瀬さんの登下校は別だった。


「未だに、美姫は思春期をこじらせているんだよねー。」と広瀬さんがソファーで寝ている美姫さんに声をかける。返事はない。僕が美姫さんを見ると、美姫さんは本当に寝ていた。


「人が会いにきたのに、寝ているって。さすが美姫だね。」と広瀬さんはケタケタ笑いながらまた話をつづけた。

 

広瀬さんがいつものように友人と一緒に帰っている時、歩道を歩いていると後ろから“ジリリン。”とベルの音がした。

 

後ろを振り返ると物凄い形相のおじさんが自転車に乗って「じゃまだ。くそ。」と広瀬さんたちに言い放った。

 

広瀬さんたちは「すみません。」といい道をあけた。

 

「もうちょっと隅っこを歩け。」とすれ違いざまにそのおじさんは言った。

 

その歩道はそんなに狭くなく人が四人横に並んで歩いても十分すぎるくらいのスペースで、広瀬さんたちはそこを二人ずつ横になって歩いていたらしい。だから、道いっぱいに広がっていて邪魔だったわけでもなく、大概の人はその横を通っていた。


そもそも自転車は車道を通らないといけないのだからおじさんが怒る理由もわからない。

 

そして次の日もそのおじさんは自転車で暴言を吐きながら通り過ぎようとした。

 

その時、自転車のおじさんはふらついて広瀬さんと一緒に帰っていた友人の松下さんに軽く接触した。松下さんは、ビックリして転んでしまった。

 

おじさんは「お前が邪魔だから悪いんだ。」と言い放ち去っていった。不幸中の幸いか、松下さんは足に軽い擦り傷程度ですんだ。


次の日、それに気付いた美姫さんは事の顛末を広瀬さんに聞き、松下さんに「大丈夫?。」と聞いた。広瀬さん的には、この行動もビックリだったらしい。なにせ、美姫さんから人に話しかけたのをはじめてみたからだ。


松下さんも、美姫さんに声を掛けられた事にビックリしていた。


それから広瀬さんたちは、その自転車のおじさんに会うのが嫌で、帰るルートを変えた。その日から、そのおじさんに会う事なく下校していた。

 

数日たったある日、下校中に学校の外を歩いている美姫さんを見た。“あれ?美姫だよね”と思った広瀬さん。でもなぜか、今さっきまで学校にいたはずの美姫さんが、見慣れぬ制服姿で歩いていた。

 

~つづく~

 

 

 

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