短編小説:ありのママ【美姫さんvs成人式編②】完

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ありのママ  【美姫さんvs成人式編】 



美姫さんvs成人式②完

【平成〇〇年成人式】と最初のページに書いてあり、着物を着た美姫さんが写っていた。


成人式の会場で写したのであろう、“平成〇〇年 成人式”と書いてあるパネルの横でにこやかにポーズを取る美姫さん。美姫さんにもこんな時代があったんだと思ってしまう。


それから、友達と思われる人と一緒に写った写真が何枚かあった。僕の知らない美姫さんだ。


「お父さんとは一緒の写真は無いの?。」と僕が聞くとおじいちゃんが僕が見ている写真をのぞき込み「この時は、まだいないんじゃないのかな?。」と言った。

 

“まだ、いない――。”の意味はよくわからなかったが、そのうちにお父さんも一緒に写っている写真があるのかなと思い、アルバムのページをめくっていく。


すると【平成〇△年成人式】と書かれたページになった。

 

さっきまで見ていた写真のちょうど一年後の成人式だ。僕が首をかしげながら写真を見ていくと“平成〇△年 成人式”と書かれたパネルの横でにこやかに写る美姫さんの写真がそこにはあった。変わっていると言えば、先ほど見た成人式のパネルからの一年後のパネルという事と、美姫さんの着物がかわっていた。


「おじいちゃん、これってどういう事?。」と僕が聞くとおじいちゃんは写真をのぞき込み

「この平成〇〇年ってのは、美姫さんが十八歳の時だよ。美姫さんが、着物を着たいって言うから、美姫さんはショウ君を産むまで、何年間も成人式に参加してたんだよ。」

 

とおじいちゃんは言い、成人式のパネルの横で着物を着てる美姫さんの何枚もの写真を見せてくれた。


そういえば、毎年、成人式のニュースを見るたびに「いいなぁ~。成人式。また、行こうかな~」って美姫さん言ってたっけ。

 

美姫さん、もうアウトだよ。

 

おわり

 

 

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