fic-tion’s diary 

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子どもの将来の夢に便乗してみましょう

ありのママ 第28話 

僕の将来の夢

 

 

僕の将来の夢は、シェフになりたい。


美姫さんにその事を言うと
「いいねー。ショウ。楽しみ。」と言ってくれた。


「和食?中華?洋食?。」とお父さんが僕に聞く。「どれがいいかなぁ。僕は和食が好きだから和食かな?。」と僕。「お父さんも和食が好きだぞ。」とお父さんが言う。

 

「私は、焼肉が好きだな。」と美姫さん。「えっ?焼肉?。鉄板焼きじゃないの?。」と僕が聞くと「自分でお肉を焼きたいから焼肉。」と美姫さん。

 

焼肉屋にシェフいるかな?と僕が首をかしげていると「ショウ、パリに行って修行をすればいいんじゃない?。私、パリジェンヌになってみたいし。」と美姫さんは言いだした。

 

パリで焼肉屋の修行?

 

僕は美姫さんが言っている意味がわからず、少し考え込んでいると「美姫さんは、パリジェンヌはなれないぞ。パリジェンヌはパリで生まれ育った人の事で、美姫さんは日本で産まれて日本で育っているからな。」とお父さんが言った。

 

「金髪にすれば、大丈夫じゃない?。だれも私が日本産まれ日本育ちってわからないでしょ。」と美姫さんが言い返す。そもそも髪の色でパリジェンヌは決まらないから、今の髪の色でもいいんじゃないのかな?と僕は思う。

 

「じゃぁ、美姫さんはフランス語話せるのか?」とお父さんが美姫さんに聞く。「心が通じていれば、言葉なんていらない。」と美姫さんが答える。響きはいいかもしれないけど、まず、初対面の人には心は通じてないよね。と僕は思う。


「お父さんも僕も和食が好きだから、フランスじゃなくて日本で修行でいいんじゃない?」と僕が言うと「フランス人になる夢はあきらめるか。」と美姫さんが少し落ち込んだ表情で言う。


そもそもフランスに行ったって、フランス人にはなれないよ。と僕は思う。


「ショウが焼肉屋になったら、焼肉食べ放題だね。」と今度は笑顔になる美姫さん。すると「あっ、私、ショウのお店で働いてあげる。」と美姫さんが言い出した。えっ?無理でしょと僕は思い「美姫さん。働かないじゃん。」と僕が言うと「ショウのお店のゆるキャラになる。」と美姫さんは言いだした。

 

「焼肉屋でそのゆるキャラのグッズを販売すればいいんじゃない?」と美姫さんが続ける。美姫さんのゆるキャラって誰が買うんだろう?。それにシェフは僕なのに。

 

僕の思いをよそに「楽しみだね。」と言っている美姫さん。
僕は苦笑いをする。「将来の夢かー。こうちゃんの将来の夢って何だったの?」と美姫さんがお父さんに聞く。


「ハリウッドの映画監督になりたかった。」とお父さんは言った。

 

「じゃぁ、もうちょっと夢に向かって頑張んないといけないじゃん。」といつにもなく、最もらしい事を言う美姫さん。「じゃあ、美姫さんは何になりたかったの?」と僕が聞くと「三食、昼寝付き。」と美姫さんが即答する。

 

僕はそんな夢聞いたことがない「夢…叶ったんだねー。」と僕が呆れて言うと「あきらめなければ夢は叶う。ショウもこうちゃんも頑張ってね。」と美姫さん。

 

ハーイ。ガンバリマス。でも、焼肉屋にはならないよ。

 

おわり

 

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