fic-tion’s diary 

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三者面談では母親に注意が必要です

ありのママ 第34話

美姫さんvs三者面談

 

「ショウ。ごめん。美姫さんの風邪で、三者面談の休みもらうの忘れていた。日にちをずらしてもらおうか。」と朝起きてきた僕に言うお父さん。
「そうだったね。今日だったね。」と僕。


その会話に美姫さんが入ってきた。
「私、行くよ。何時から。」と美姫さん。風邪はだいぶ良くなっていたが、まだ少し咳がのこっており、そのせいで声がおかしい。


「えっ?。」その言葉に僕もお父さんも美姫さんを見る。
絶対に有り得ない事を美姫さんが言ったのだ。美姫さんは、僕の面談にきたことはない。
「だから、私が三者面談に行くよ。何時から?。」と美姫さんは言った。
僕とお父さんは顔を見合わせる。

 

風邪菌が、美姫さんを改心させた?

 

本当にそんな心境になっていた。
「ショウが良ければ、お願いしようかな。」とお父さん。
「あぁ、たまには美姫さんでもいいと思う。」と僕が答える。

 

面談の少し前の時間に美姫さんは学校にやってきた。美姫さんは、マスクをしていた。
「大丈夫?」とぼくが聞くと、ウンウンとうなずいた。

 

「斉藤さん。どうぞ。」と前の人の三者面談が終わった先生が、僕たちを教室にまねく。
「失礼します。」と僕は頭を下げ教室に入る。美姫さんもピョコっと頭を下げ、僕の後に教室に入った。
まず先生が「お母さんとは初めましてですよね。初めまして担任の川越と言います。お父様にはPTA会長もやっていただき、たいへんお世話になっています。」と挨拶した。

 

「はじめまして斉藤ショウの母です。」と美姫さんが喋った。


僕は、ビックリして美姫さんを見た。先生の顔も少しビックリした表情になったが、すぐに元に戻った。なんで、ビックリしたかって?。美姫さんの声がニュースで聞く編集された甲高い声の人と似たような感じになっていたからだ。


それからは、三者面談で何を話したのか覚えていない。ひたすらに笑いを我慢しないといけなかったから。先生も必死に動揺を隠していた様子だった。

 

帰りに美姫さんに「その声何?。」と聞いた。
「ほら、風邪で声が変わってたでしょ。だから、ヘリウムガスを吸ってきた。」と嬉しそうに話す美姫さん。

 

もう、二度と三者面談に来ないでね。

 

おわり

 

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