短編小説:ありのママ【美姫さんvs想定外編】

美姫さんvs想定外編

テレビで赤ちゃんの取り違えをやっていた。産まれた時に取り違えられたらしく、ある程度大きくなってから、両親に似ていないのでDNA鑑定をしたら取り違えが発覚したという内容だった。


美姫さんが、いつになく真剣な眼差しでテレビを見ていた。
「もし、僕が取り違えだったらどうする?。」
と僕が言うと
「それ、悩んでいるところ。ショウと離れるのも嫌だし、取り違えられた我が子も一緒に暮らしたい。はて、そういう時はどうするのか?。」と言い、考え出した。


その姿があまりにも真剣すぎて僕は自分がもしかしたら、美姫さんの子じゃないかもしれないと不安になりだした。


「ねぇ、僕って美姫さんの本当の子どもじゃないの?。」と僕が聞くと「本当の子?。なにそれ。ショウはショウで、私の大好きなショウだよ。」と美姫さん。


そして美姫さんは、ぶつぶつと独り言を言い出した。「ショウとも取り違えられた子も一緒に暮らすために、まずはお金だな。お金で解決しないとなると…。」と美姫さん。


美姫さんは、不敵な笑みを浮かべる。


僕は、本格的に怖くなった。

 

お父さんが帰ってきたのでお父さんに聞く「僕って取り違えの子とかじゃないよね。」と僕が聞くと「それは絶対にない。」とお父さん。

 

「何で?。絶対って言いきれるの?。」と僕が言うと「だって、ショウは自宅出産で産まれたんだよ。誰と取り違えられるの?。」とお父さん。


美姫さんにその事を話すと「想定外を想定してないと、大変なことになるんだよ。政治家の人たちが想定外想定外で大変な事になっているでしょ。」と言われた。

 

美姫さんの想定外って本当の想定外じゃない?。

 

おわり

 

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