短編小説:ありのママ【美姫さんイルミネーション編】

ありのママ 第40話

美姫さんvsイルミネーション

 

 

美姫さんは、イルミネーションが大好きだ。


綺麗に飾られたキラキラした電球を見ては、喜んでいる。
ただ、寒いのが苦手なので、車の中から見れるところにしかいかない。


お父さんが「冬の方が空気が澄んでいるからイルミネーションが綺麗なんだよ。」と教えてくれたが、美姫さんから「こうちゃんは、夏の空気と冬の空気の差が分かるの?。」と言われ、撃沈していた。僕にもよくわからない。


そこで、おじいちゃんの出番になった。
美姫さんが寒くないようにと、ツクツクボウシが鳴きやむ頃から始める。


夜は、秋風で気持ちいいぐらい。
その中で、イルミネーションをしている家は見当たらないので、とても目立つ。


家全体を電球で彩り、美姫さんのためにわざわざ、もみの木を庭に植え、そのもみの木も綺麗にイルミネーションで、デコレーションする。

 

庭には他にも電気で動き、イルミネーションがついたり消えたりする、トナカイと雪だるまが並ぶ。

 

家には、イルミネーションで作ったはしごが掛かっており、屋根の上にはこの時期だけおじいちゃんのお手製の煙突が付いている。

 

イルミネーションのはしごには、サンタクロースの人形が乗っかっており、これにはスポットライトが当たっている感じになっている。


近所の人にも秋の夜長にいい散歩コースとなっており、好評だ。
しかしこのイルミネーションは、寒くなる前には終わる。


おばあちゃんも冬の寒い時期にこれだけのイルミネーションを飾り、家の暖房までいれるとなると、ブレーカーを気にしないといけないので、この時期のイルミネーションを喜んでいる。


ただ、ご近所じゃないたまたま通りがかった人にはなんのこっちゃ分からないとおもうけどね。

 

夏は何で駄目かって?。美姫さんは、暑いのも嫌いだからね。

 

おわり

 

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