fic-tion’s diary フィクションの創作日記

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ありのママ  第46話  【美姫さんvs動物園】

今度の遠足の行き先が決まった。

 

例年通りだとお別れ遠足なので、学校から少し離れた広い公園なんだけれど、今年は公園が改修工事中なので、動物園になった。


美姫さんにそれを伝えると少しショックを受けていた。


美姫さんは、僕の遠足に毎回ついてくる。*1

今度の遠足は小学校最後の遠足なので、美姫さんはついて行く事に気合が入っていた。動物園にもついて行けばいいじゃんと思うが、なんと美姫さんは動物園が苦手なのだ。
僕は、美姫さんと一緒に動物園に行った記憶がない。

 


僕は、物心ついて自分で動物園に行きたいというまで、動物園はテレビの中の世界だった。美姫さんが、近所の動物園のビデオを専門家に頼み、撮って編集までしてもらっていた。


だから、僕は小さい頃、その動物園は自分では行く事の出来ない場所にあるものだとばかり思っていた。


幼稚園も年中さんぐらいになると、周りの同級生から動物園に行った話を聞くようになり、話の内容が家で見ている動物園のビデオ内容にそっくりな事に気付く。

 

僕は美姫さんに動物園に行ってみたい旨を話した。

 

すると美姫さんは「動物園はね、本来の動物の姿じゃないんだよ。まぁいえば、閉じ込められて展示されているって感じかな。私は、そんな動物の姿は見たくない。」と僕に言った。そんな言われると僕だって、動物が可哀そうになり見に行く気になれなくなる。


だが、ある時僕は気付いた。美姫さんはサファリパークには行けることを。檻としては大きいが、囲まれてることには変わりない。

 

「美姫さん、動物園の動物の展示はどうしてダメで、サファリパークは大丈夫なの?」と僕は美姫さんに聞いた。

「あっ。バレちゃった?」とペロッと舌を出す美姫さん。僕が首をかしげると
「ちょっと、事情がありまして。」と苦笑いする美姫さん。

 

お父さんに事の真相を聞く。

まだ、お父さんと美姫さんが大学生の頃、二人で動物園に行った。その時、美姫さんが動物を威嚇して回ったから、動物園の動物が騒ぎ出したらしい。

 

それをみた、動物園の飼育員さん達が何事が起こったんだと大騒ぎになってしまい、お父さんと美姫さんは隠れるように帰ってきた。

 

僕が赤ちゃんだった頃、動物園に行こうと入り口まで行ったら、美姫さんの気配を感じた動物達が騒ぎ出したので、行けずじまい。

 

美姫さんに「どうして、威嚇したの?。」と聞くと「だって、その日はさ、寝てる動物ばっかりで面白くなかったんだもん。」と返答がきた。

 

「何で嘘ついていたの?。」と僕が聞くと「若気の至りだからねー。」と美姫さん。

 

美姫さん。今でも、同じ様な事を今でもしてるから大丈夫だよ。

 

それより、美姫さん、遠足に絶対についてこないでね!

 

おわり
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