fic-tion’s diary フィクションの創作日記

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短編小説:ありのママ【美姫さんvs特技】

美姫さんvs特技

学校で【自分の特技をみんなに紹介しよう】という宿題が出た。

 

「特技ね……。」とその紙を前にして僕はため息をつく。

僕はそんなに得意なものがない。

その姿を見た美姫さんが僕のプリントをのぞき込む。

 

「ショウの特技を書くの?。」と美姫さんが聞く。「うん。そうだよ…でも、何も思いつかないんだよ。」と僕が言うと「ショウは何が好き?。」と美姫さん。

 

「ゲームをすることかな。」と僕が言うと「じゃぁ、ゲームが特技って書けばいいんじゃないの?。」と美姫さん。

 

「ゲームは好きだけど、そんなに僕はゲームは上手じゃないよ。」と僕が言うと「ショウ、それは人と比べるから、ゲームは上手じゃないって言ってるでしょ。」と美姫さん。

 

「だってさ、特技って言うくらいだから、上手なものじゃないと。」と僕が言うと「そんな言ってたら、ほとんどの人が特技って書けないんじゃないかな。」と美姫さん。

 

「えっ?何で?僕のクラスにはゲームの上手な人いるよ。」と僕がいうと、「ショウの世界ってクラス単位なの?。」と美姫さん。

 

「世界は、世界中だよ。」と僕が言うと「じゃぁ、ショウの言っているの特技の意味は、世界中で一番そのものが上手な人しか特技って言ったらいけないって事だよ。」と美姫さん。

 

それって、プロ野球の人が「特技は野球です」って言っているって事?。

 

「じゃぁ、自分ができるって思ったから、“特技”でいいの?。」と僕が聞くと「もちろん!。人と比べちゃダメなんだよ。」と美姫さん。

 

そして「ショウの特技は、“勉強”・“スポーツ”・“かけっこ”・“絵をかくこと”・“歌を歌う事”に“ゲームをすること”、ぜーんぶ【特技】だね。」と満面の笑みの美姫さん。

 

それ、僕じゃない。

 

 おわり