fic-tion’s diary フィクションの創作日記

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短編小説:ありのママ【美姫さんvs怒り】

美姫さんvs怒り

「最近さ、先生が怒ってばっかりだよ。」と僕が言うと「それ、対策知りたい?」と美姫さん。

 

「そりゃ、知りたいよ。毎日、機嫌が悪いのも嫌だからね。」と僕が言うと「私が考えた、最新の対策を教えてあげてるね。」とニコリとする美姫さん。

 

美姫さんの笑顔に背筋がゾゾゾとする。美姫さんがこの笑い方をするときは、危険信号だ。まぁ、先生にするんだから、僕は関係ないか。

 

「じゃあ、まずは先生の怒りタイプを診断するね。ショウ、先生に当てはまるのを答えてね。」と美姫さん。よくわからないけど、僕はとりあえずうなづく。

 

「じゃじゃん♪。先生は、朝は機嫌がいい。」と美姫さん。「朝ね……。」と僕は考える。そして「うん、朝は機嫌いいよ。」と僕。先生は、朝は元気いっぱいだ。

 

「では、第2問。じゃじゃん♪。先生は、いつも半そでだ。」と美姫さん。「うーん。あっ。確かに4月からずっと半そでだ。」と僕。

 

「第3問。じゃじゃん♪。先生は、帰りの会で怒る。」と美姫さん。「そうそう。いっつも帰りの会は、説教だよ。」と僕。

 

「では、最後です。じゃじゃん♪。先生は怒っている時は顔が赤い。」と美姫さん。「えーっ。美姫さん。見てるの?。そうそう、先生顔を真っ赤にして怒ってるよ。」と僕。

 

「パンパカパーン♪。診断結果が出ました。対策は、3つあるからショウが出来そうなのをすればいいと思うよ。」と美姫さん。

 

3つも対策があるんだと僕はちょっと期待してしまう。

 

「1つ目は、クラスのエアコンの設定温度を18℃くらいにする。」と美姫さん。

ン?。意味が分からないぞ。そんなので先生は怒らなくなるのか?

 

「2つ目は、クラス全員で先生に冷ややかな目を向ける。」と美姫さん。

ン?ン?。全然意味が分からない。怒ってる時にそんな事したら、もっと怒られそうな気がする。

 

「3つ目は、先生に水をかける。」と美姫さんは言った。 

いやいやいや。絶対逆効果だって。

 

「それ、絶対出来ないよ……。」と僕が言うと美姫さんが首をかしげる。そして「だってさ、ショウの先生は“沸騰タイプ”だから、冷やせば怒らなくなると思うよ。」と美姫さん。

 

タイプは、沸騰かもしれないけど……。先生は人間だからね、冷やして機嫌が直るものなのかな?

 

「ちなみにちがうタイプって何?」と僕が聞くと「もうひとつは、雷タイプだよ。」と美姫さん。

 

「雷タイプの対策は?」と僕が聞くと「“クラスに避雷針を置く事”と“先生にアースを付ける事“と“万が一の為におへそを隠しとく事”。」と美姫さん。

 

そっちも無理。

 

 おわり