予言を信じますか?!

短編小説:ありのママ第171話

美姫さんvs予言

 

今回の登場人物紹介

ショウ:小学六年生の男の子
美姫さん:ショウくんの母親

 

今日、クラスの女子が【予言】の話をしていた。

「美姫さん。予言って信じる?」と僕が聞く。

「予言?それって美味しいものが食べれるとか?」と美姫さん。

 

違うよ。

 

「未来に良くない事が起こるって予言だよ。」と僕が言うと

「あぁ、そっちの方ね。」と美姫さん。

 

いつも思うけど、そっちってなに?

 

「ショウ。その予言を言っているのは人だよね。」と美姫さんが僕に聞く。

「多分…。昔の人だと思うよ。」と僕が言うと

 

「じゃぁ、信じない。」と美姫さんはきっぱりと言った。

「何で?」と僕。少しびっくりした。

信じない人がいるんだ。

 

「神さまだったら信じるよ。だって、神さまは人じゃないからね。まぁ、例えばだよ。私が予言者だとしたら、ショウの子どもやその子ども達が不幸になるような事は絶対に言わない。もしかしたら、忠告はするかもしれないけど、解決策まで予言する。だってさ、絶対に嫌だもん。私の子孫とか知り合いが不幸になるなんて。」と美姫さん。

 

「未来は決まっていて変えられないとしたら?」と僕が聞くと

「未来なんか決まっている訳がないじゃん。どうやって決まるの。」と美姫さん。

 

「予言書には、書いてあるらしいよ。」と僕が言うと

「文章ってさ、人の捉え方ひとつで悪にでも善にでもなると思うんだよね。」と美姫さん。

 

「じゃぁ、この世の中に起こることが、偶然じゃなくて必然だったら?」と僕。

「誰かが書いたシナリオ通りにみんなが動いているって事?」と美姫さん。

 

「そう。」と僕が言うと

 

「ショウ。それなら、心配しなくていいよ。だって、私、右と左がよく分からないから。シナリオを書いている人が【右に行く】って書いてても右に行く可能性は50%だな。それが毎日続いたら、絶対にシナリオ通りになんかいってない。」と自信満々な美姫さん。

 

右と左が分からない方も心配だよ。

 

  

おしまい

 

 

 

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※この短編小説ありのママは、ほぼフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。