短編小説:ありのママ 美姫さんvsハロウィン

短編小説:ありのママ

美姫さんvsハロウィン

 

 

もうすぐハロウィンだ。

去年、テレビで大騒ぎしている人達を見たけど。

「美姫さん、もうすぐハロウィンだね。今年もさ、大騒ぎする人達がいるかな?」と僕が言うと

 

「あれは、お菓子をあげなかったから、騒いだんだよ。ハロウィンは『お菓子をくれなきゃイタズラするぞ』って言うでしょ。」と美姫さん。

 

あぁ、トリック・オア・トリートね。

 

「でも、誰がお菓子をくれるの?」と僕が聞くと

 

「ほら、車の上に立って喋ってた人がいたじゃん。拡声器持って。」と美姫さん。

 

「えっ?お巡りさん?」と僕。

 

「そうそう、車の上からお巡りさんがお菓子をパーっと撒いて『おには〜そと。』って大声で言うのよ。」と美姫さん。

 

「おにはそと?」と僕はキョトンとする。

 

「そう、『おには〜そと』で、悪い鬼を追っ払う。」と美姫さん。

 

お巡りさんが、交通整理をせずに『鬼は外』?。

 

「美姫さん、それ節分。今度あるのはハロウィンだよ。」と僕が言うと

 

美姫さんが「ごめん。ごめん。お菓子を撒いて『悪霊退散』だね。」

 

おしまい