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短編小説:ありのママ【美姫さんvs勉強】

美姫さんvs勉強

小学6年生にもなると、クラスに中学受験をする人も出てきたり、中学生になるってことで、クラスの雰囲気がいままで遊び中心だったのが、学習中心な感じに変わってくる。

 

テストがあれば点数を競い合ったり、塾に通っている子も増えてくる。

そんなに気にもならなかった自分の成績が気になってくる。

 

「美姫さん。塾は行きたくないし、勉強もしたくないけど、頭はよくなりたいな。」と僕が言うと「そうねー。塾に行かずに、勉強もせずに頭が良くなる方法ねー。」と言いしばらく考えた後に「ショウ、それなら秘策がある。」と美姫さん。

 

美姫さんの秘策ってあてにならないような気もするが、聞くだけなら損はなさそうだ。

「なにするの?」と僕が聞くと 「ショウは何したくないんでしょ。何もしなくていいよ。」と美姫さん。

 

勉強せずに頭が良くなるの?。そりゃいい話じゃん!!と僕はテンションがあがる。

 

それから、何が変わったのか僕にはわからなかった。でも美姫さんは「順調にいってるから、任せといて。」と言う。その間、テストがあるが、前と変わらない成績だ。

僕はお父さんに話す。お父さんが「あぁー。どおりで。」と激しく納得している。
「何か知ってるの?。」と僕が聞くと

美姫さん、僕が寝静まった後に僕の頭もとで、僕に聞こえるように夜な夜な、僕の教科書を音読しているそうだ。美姫さんいわく「睡眠学習」らしい。

 

しばらく経つも、僕の成績はいっこうに上がらない。

 

「美姫さん、成績上がらないよ。」と僕が言うと「だって、ショウは勉強したくないんでしょ。」と美姫さん。「そうだよ。」と僕が言うと「だったら、この方法しかないもん。」と美姫さん。

 

「勉強はしなくていいの?」と僕が聞くと「ショウ、勉強は言われてするものじゃなくて、自分で“やろう”っておもわないと勉強する意味はないよ。」と美姫さんはいい、

「勉強したくないって思って無理やり覚えたものなんて頭に残らないし、誰かに言われて仕方なしにだらだらと勉強したって何の意味もないからね。」と続ける美姫さん。

 

「美姫さんは、睡眠学習で成績が上がったの?」と僕が聞くと「私は、上がったよ。ただね、良子さんは音読してくれなかったし、まさおくんにも禁止してたから、自分で音読したのを録音して、寝る時に流してたんだよ。」と美姫さん。

 

それ、自分で教科書を読んでたから成績が上がったんだよね。

 

おわり

 

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