これなら絶対に忘れ物はしません。究極の忘れ物対策です

ありのママ 第65話

美姫さんvs忘れ物

 

 

「美姫さん、どうしたら忘れ物しないと思う?。」と僕。

実は、ここ3日間ぐらい連続で忘れ物をしている。

 

「人は、忘れることで生きていられる生き物だからね…、気にしなくていいんじゃない?」と美姫さん。

 

それ、親が言う?

 

「だって、忘れ物すると学校の授業がちゃんと受けられないじゃん。」と僕が言うと

「じゃぁ、学校で使うものは、学校にずっと置いとけばいいんじゃないの?」と美姫さん。

 

そんな事、親が教えていいの?

 

「だって、家でも使うものがあるよ。教科書とかは勉強しないといけないし。」と僕が言うと「2冊買う?。」と美姫さん。「そういう事じゃないよ。学校で書き込んでいる事もあるから、同じものを使わないと意味がないよ。」と僕が言う。

 

「そうなんだ、じゃあ学校に持って行くカバンに、思い付いた時に入れとけばいいんじゃないの?。」と美姫さん。

 

「うん。そうなんだけど。それも忘れるんだよ。でもね、明日は検尿なんだ。前日にカバンに入れとけないんだよ…」と僕。そう、明日は検尿提出が最終日なのだ。

 

「朝、忘れなきゃいいんでしょ。了解〜。」と美姫さん。

 

 翌朝寝てたら、お父さんの「美姫さん、そのオデコ!!。」と共に大爆笑の声が聞こえてきた。美姫さん、また何かしたんだ〜と、起きてリビングに行く。

 

「おはよう。」と僕がリビングに行くと「おはよう。」とお父さんが言い僕の方を見ると、お父さんは僕の顔をみるなり吹き出す。

 

僕もお父さんの顔を見て、笑ってしまった。

 

するとお父さんの表情が、一変する。お父さんは洗面所に向かう。僕も慌てて向かって2人並んで、鏡を見る。

 

「あー!!」と顔を見合わせる。 

お父さんも僕もおでこに【検尿】とかかれていた。

 

ー美姫さんの仕業だー

 

「美姫さ〜ん。」と美姫さんの元に行く。

「あー。おはよう。ショウ」と言い、「検尿ね。」と美姫さん。

美姫さんのおでこにも【検尿】と書かれていた。

 

洗面所から帰ってきたお父さんが「美姫さん、これ取れないよ。何で書いたの?」と言っている。「そこに置いてあったペン。」と美姫さん。

「それ、油性ペンじゃん。なんで、顔に書くの?」とお父さん。「だって、絶対に見る所だからね。」と自慢気な美姫さん。

 

お父さんと僕はおでこにちょっと大きめのカットバンを貼り【検尿】の文字を隠した。

その日一日、会う人あう人に「ショウ、おでこどうしたの?」と聞かれた。

「うん。ちょっとねー。」と言い返す僕。さすがに【検尿】って書かれたとは言えない。

 

ただね、帰っても美姫さんのおでこには【検尿】って書かれてて「美姫さん。まだおでこはそのままなの?」って聞いたら、思い出したかのように「あーっ。だから、宅配便の人が変な顔してたんだー。」と美姫さん。

 

お父さんから今日は荷物が届くからちゃんと受け取るように言われていたらしい。そのときにおでこの事はすっかり忘れてたらしく、そのまま対応したそうだ。

 

僕は、美姫さんのおかげ(?)で【検尿】は忘れなかったよ。でも、書くのは美姫さんのおでこだけで充分だよ!

 

おわり

 

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