短編小説:ありのママ【美姫さんvs嫌いな食べ物】

美姫さんvs嫌いな食べ物

美姫さんは、ピーマンが食べれない。

匂いもイヤらしく、そのまま冷蔵庫に入れておくのも禁止。だから、僕の家ではピーマン料理は出ない。

 

お子さまみたいだから美姫さんに「大人なのにピーマンまだ食べれないの?」と僕が聞くと「嫌いじゃないんだよ。食べれないんだよ。」と美姫さん。

 

美姫さんいわく、ピーマンを食べるとお腹が痛くなるらしい。

だから、嫌いなんじゃなくて食べれないだけなんだって。

 

「昔、給食でピーマン食べてお腹が痛くなって、先生に『お腹痛い』って言ったら、『気のせいだ』って言われて、ものすごく頭にきたことがある。」と美姫さん。

 

確かにピーマン食べてお腹が痛いって言われると『気のせいだよ。』って言いたくなるのかもしれない。

 

「においは何でイヤの?除けて食べればいいじゃん。」と僕が言うと「においでもお腹が痛くなるんだよ。ピーマンが入ったお弁当のピーマン以外を食べてもお腹痛くなったし。」と美姫さん。

 

匂いでもお腹が痛くなるって……やっぱり、気のせいじゃないの?

 

「じゃぁ、本当に嫌いな食べ物ってないの?」と僕が聞くと、少し考えた後「ひとつだけあるよ、嫌いな食べ物。」と美姫さん。

 

「何が嫌いなの?」と僕がきくと

 

「バニラエッセンス」と美姫さんは言う。「バニラエッセンス?」と僕が聞き返すと「そう。だってね、バニラのすごいいい香りなんだよ。絶対に美味しいっておもうじゃない?。でもね、舐めてみたら苦いだけなんだよー。何かものすごい裏切られた気分になるから嫌い。」と美姫さん。

 

美姫さん。バニラエッセンスは、食べ物じゃなくて香りづけだと思うよ。

 

おわり

 

 

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