fic-tion’s diary 

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誕生日っていつですか?

ありのママ 第80話

美姫さんの誕生日?!

 

 

その日は、休日でお父さんもぼくも休みだった。

 

いつものように僕たちが公園に行く予定を立てていると「2人で行ってきていいよー。ちょっと腰が痛くなってきた」といつものように言う美姫さん。

 

ごはんがおわるといつもすぐにソファーに横になる美姫さん。「食べてすぐごろごろすると、牛になるよ。」とぼくが笑いながら冗談をいうと、「牛?それなら、私、上質の牛になれる自信がある。」と自慢気な美姫さん。

 

お父さんの家事が、ひと段落するまで、美姫さんとゲームの勝負をすると「あっ、ショウ、あそこ見て!なにかいる。」とか「ショウ、虫が背中についてるよ~」とかゲームの途中にぼくの気を、そらそうとあの手この手をつかって邪魔してくる。「その手にはのらないよ〜」と僕が言うと、悔しそうな顔をする美姫さん。

 

僕たちが出かける時は「幽体離脱して、ショウ達のとこに遊びに行くね。」と必ず言う美姫さん。

 

休みの日は必ず「一番風呂は、身体に悪いんだからね。私が入ってあげる。」と言い、1番風呂に入る美姫さん。 

 

その日はそうやっていつも通りに何もなく終わった……と思っていた。

 

寝る前にふと自分の部屋のカレンダーを見ると「あっ。美姫さんの誕生日。今年も忘れてた。何日か前までは、覚えてたんだけどなぁ。」と僕。

 

誰も「おめでとう」と祝ってないから、今年も誰も気づいていないんだろう。

 

部屋を出て、こっそりとお父さんに言いに行く。「お父さん。美姫さんの誕生日忘れてたよ。」と僕が小声で言うと、お父さんが不思議な顔をする。「ショウ。美姫さんの誕生日はまだ来てないぞ。」とお父さん。

 

今度は、僕がビックリする。「えっ?。今日だったんじゃないの?」と僕が言うと「美姫さんの誕生日は2ヶ月先だぞ。ショウ、美姫さんの誕生日ってもしかして美姫さんに聞いたか?」とお父さん。

 

「うん。そうだけど……。」と僕が言うと「それ、お父さんも結婚するまで騙されてたんだ。美姫さん、人それぞれに違う誕生日を言っててな。」とお父さん。

 

「何で美姫さんは、そんな事をするの?」と僕がきくと、「美姫さんに聞いたらな、『誕生日って産まれた日じゃないの?だったら、一生に1回しかないでしょ。あとは、いつでもいいんじゃない?』って言われた。」と言うお父さん。

 

美姫さんらしいや。

 

おわり

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