fic-tion’s diary 

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間違って覚えている事ってありますよね

ありのママ 第84話

美姫さんvsスローガン

 

 

いつものように勉強をしていると、いつものように美姫さんが「ショウ、何しているの?」と見に来る。

 

「スローガンを調べているんだよ」と僕。「ふぅ~ん。」と美姫さんは言った。

 

そして、僕が書いたスローガンを見て「スローガンって面白いよね。あの短い言葉の中に意味が凝縮されているんだから。」と美姫さんは言ってきた。

 

「美姫さんも何か知ってる?」と僕が聞くと、しばらく考えてから「【贅沢はステーキ】ってのを知ってるよ。」と美姫さんは言った。

 

「そのスローガンって、どこの会社の?」と僕が聞くと「どこの会社のスローガンかは忘れたけど、ステーキ屋のスローガンだよ。ステーキは贅沢だから、記念日にどうぞって意味。」と言った。僕は、プリントに【贅沢はステーキ:うちのステーキを記念日に食べようというステーキ屋のスローガン】と書いた。

 

すると美姫さんが、「あとひとつ知ってるよ。【欲しがりません。勝新は】。」と言った。「それは、何のスローガン?」と僕が聞くと「昔ね、“勝新太郎”さんって、とってもカッコいい俳優さんがいてね。その“勝新太郎”さんのあだ名が“勝新”だったわけ。“勝新”は結婚していたから、世の中の女性に“勝新”は結婚しているから、人の物ですよ~っていうスローガン。」と美姫さんは言った。

 

「ふぅ~ん。」と僕は言った。“勝新”の事は知らないけど、スローガンになるぐらいだから、モテモテのカッコいい俳優さんだったんだと僕は思った。

 

お父さんが帰ってきてから、お父さんにもスローガンを何か知ってないか聞く。

 

「スローガンね…。何か知ってるかな?」とお父さんが言い、僕の書いたプリントを見た。

 

すると急にお父さんが笑い出した。

 

「えっ?何か間違ってた?。」と僕が聞くと「この【贅沢はステーキ】と【欲しがりません勝新は】は、間違ってるよ。でも、これはこれでいいかもなぁ~。」とお父さんは笑いながら言った。

 

「それ、美姫さんが教えてくれたスローガンだよ。このスローガンって実在しないの?」と僕が聞くと「ちょっと、違うんだよ。」とお父さんは言い、

 

「【贅沢はステーキ】は【贅沢は敵】だよ。戦時中のスローガンで、美姫さんが言っている“ステーキは贅沢品”ってのと似ているんだけど、本当の意味は“贅沢はしたらいけません”って意味なんだ。」とお父さんは続けた。

 

そして「【欲しがりません。勝新は】が【欲しがりません。勝つまでは。】って言って、こっちも戦時中のスローガンだよ。“戦争に勝つまでは、いろんなものを欲しがってはいけません”って意味だよ。」とお父さんは言った。

 

僕が、書き直している間「語呂が似ていたから、どこかで記憶がすり替わったんだな」とお父さんが言う。

 

すり替わりすぎだよ。美姫さん。

 

おわり

 

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