短編小説 ありのママ

究極の便利グッズとは

第110話 美姫さんvs便利グッズ

AIアシスタント*1が今流行ってるけど、美姫さんに言わせたら「そんなものいらない。お金を払って買うものじゃない。」だそう。

何故かって?

そりゃ、お父さんとかおじいちゃんが美姫さんの手となり足となり動いてるからね。

美姫さんが「うちのは、ご飯も作ってくれるし、車の運転だってしてくれる。万能なんだよ。スイッチを入れたり消したり、喋るだけじゃないんだよ。」と自慢気だ。

まぁ、おじいちゃんは美姫さんの執事だからね。*2

「話しかけるだけで、すぐに答えてくれるんだよ」と言うと、「こうちゃんだって、話しかけたら答えてくれるもん。分からないのは教えてくれるし。私が理解出来るように教えてくれるし。」と美姫さん。

「それに、こうちゃんは私の気持ちを私の表情からよ~くわかってくれる。そのAIなんとかに私の気持ちは分かるの?。」と美姫さん。

「それは、無理じゃない?。言葉に出せばなぐさめてはくれると思うけど。」と僕が言うと「そんなの誰でも出来る。失格だね。」と美姫さん。

失格ってなんだ?

マッサージだってそう。

「美姫さん、マッサージ器を買おうか?」とお父さんが言う。

お父さんも美姫さんも肩が凝ったり腰が痛くなったりするらしい。

しかし、美姫さんは「機械がもむより、人の手のほうが気持ちいいんだよ。こうちゃんの肩もみは世界一だよ。」と絶対に欲しがらない。

よくお父さんと肩もみを交代(?)でしているけど、いつも美姫さんは先にもんでもらう方で、もんでもらっている最中に寝る。
これは、絶対に確信犯だと思う。

テレビで便利グッズをしているときもそう。

「美姫さん、これいいね!。簡単に出来るよ。」と言うと決まって「う〜ん。いらないかな?こうちゃんがいるから。それにひとつにつきひとつの機能しか使えないんでしょ。こうちゃんは、1人でぜーんぶ出来るんだよ。」と美姫さんは言う。

お父さんは、美姫さんの最高の便利グッズだね!!

おしまい

*1:Amazon Alexa・ AppleのSiri・ Google アシスタント等

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