fic-tion’s diary 

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大発見しました。

短編小説:ありのママ第153話

美姫さんvs衣類

 

今回の登場人物紹介

ショウ:小学六年生の男の子
美姫さん:ショウくんの母親。
お父さん(こうちゃん):ショウくんの父親。

 

 

「美姫さん、その足なに?穴が開いているんなら捨てようよ。」とお父さんが言う。

美姫さんが穴の開いたタイツを履いているからだ。

 

「こうちゃん、このタイツの便利さを知らないの~。」と美姫さんがニコッとする。

 

僕は知っている……美姫さんが穴のあいたタイツを履いている理由を。

 

先日、美姫さんが僕に「見て見て~凄いでしょ~」と自慢げに見せてきたから。

 

「穴のあいたタイツね…。何かいいことがあるの?」とお父さんが言うと

 

「このタイツね。なんと、脱がなくても爪が切れまーす。」と美姫さんが自信満々に言ってきた。

 

「……。」お父さんが絶句をしている。

 

「ここのね、穴の開いたところから、指を出して爪を切るんだよ。凄くない? 靴下もこの方法だと脱がずに爪が切れるんだよ。」と美姫さん。

 

お父さんの顔から表情が無くなった。

 

「お父さん、美姫さんね洋服も穴の開いたところから、痒いところが掻けるって言ってたよ。」と僕がお父さんに告げ口をする。

 

「そうそう、洋服も穴が開いてた方が手が届きやすいんだよね。痒いところに手が届くって幸せだよね~。」と美姫さん。

 

「……そうだね。」とお父さんは言った。

 

次の日から、美姫さんの穴の開いた洋服やタイツや靴下は無くなった。

「ショウ…。あの便利なタイツとかが無くなったんだよね。どこにいったんだろう?」と美姫さん。

 

僕は知っている……あのタイツ達がどこに行ったのかを。

そう、お父さんが処分していた。

 

 

おしまい

 

 

 

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