短編小説 ありのママ

読書感想文の書き方とは

第127話 美姫さんvs読書感想文

「美姫さん。読書感想文が書けないよ~。」と僕は美姫さんに泣き言を言う。

「読書感想文?そんなのかんたんじゃん。」と美姫さん。

「美姫さんには簡単かもしれないけど、僕には難しいんだよー。」と僕が言うと

「えー。だってさ、本読んだら“面白かった”とか“悲しかった”とかの感情は沸くでしょ?」と美姫さん。

「それぐらいはね……。」と僕が言うと

「じゃぁ、“面白かったです”とか書けばいいんじゃん。」と美姫さん。

はぁ……美姫さん。分かってない。

「それじゃ、足りないんだよ。原稿用紙3枚も書かないといけないんだよ。」と僕は少し怒り気味に言う。

「ショウ。宿題をよく見てごらん。【読書感想文を作文用紙3枚書きなさい。】でしょ。」と美姫さん。

「うん。そうだけど……。」と僕が言う

何か秘策でもあるのかな?と期待する。

「いままで、読んだ本の名前を全部書いていけばいいんじゃん。そして、最後に“面白かったです”って書けばいいんだよ。」と美姫さん。

意味わかんないし、絶対それ、駄目なやつ。

そんな揚げ足取りみたいな事する人がいるから、いけないんだよ。

「一冊選ばないといけないんだよ。」と僕が言うと

「じゃあ、ショウが小説を書けばいいんじゃん。」と美姫さん。

それ、もっと意味わかんないし。

「なんで、僕が小説書かなきゃいけないの~?」と僕が言うと

「自分で書いた小説の感想なら簡単じゃない?それに私も読みたいし。」と美姫さん。

いやいやいや、宿題増えてるし。

「それって、美姫さんもやってたの?」と僕が聞くと

「いや、今思いついた。」とニンマリする美姫さん。

「そんな事したら。駄目だって。」と僕が言うと

「人は人の犠牲の元で住みやすい世の中になってるんだよ。ショウが犠牲になれば、いいんじゃん。社会貢献だよ。」と親指立ててgoodポーズまでする美姫さん。

美姫さん…、まずそんな事で犠牲になりたくないし、僕が身をもってやったとしても何も変わらないと思うよ。

おしまい

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