短編小説 ありのママ

デデデ大王ではありません。

第221話 美姫さんvs環境

「もう、やってらんない。決別だ!」朝から美姫さんが怒っている。

「どうしたの?」と僕は優しいので、一応聞いてあげる。

「毎日、毎日暑いじゃん。いつもね、寝る前に【環境】に話しかけてるのよ。『明日は、涼しい日にしてください。』ってなのに全く話を聞いてくれないのよ。これはもう、仕掛けてもいいと思わない?」と美姫さんがプンプンしながら言う。

美姫さん…うち、美姫さんのおかげ(せい)で、寒いぐらいだよ。と言いたいのをグッと堪え「家の中ってそんなに暑くないじゃん。」と僕が言うと

「外を見てると、暑さが伝わってくるのよ。こうちゃんも帰ってくるとき『今日は暑かったなぁ〜』って帰ってくるし。たまに出ないといけない時だって、殺人級の暑さじゃん。喧嘩売られているよね。」と美姫さん。

「で、何をするの?」と僕が聞くと

「【環境】と全面戦争をする事に決めました。」と美姫さん。

僕がキョトンとしていると

「話し合いで決着がつかないのなら、戦うまで。売られた喧嘩は買うタイプです。」と美姫さんは言った。

【環境】と戦うってなにするんだろう。
僕は不思議に思う。

それから、美姫さんは何をしたかっていうと

①日光に当たらない(家中のカーテンをずっと閉めておく)→お前がいなくても生きていけるという意思表示の戦い

②ゴミの分別をしない。→お前が破壊されようと知った事ではないという戦い。

③水の出しっぱなしや電気のつけっぱなし→お前の事を大切にしてやらないという戦い。

④自分が出かける時は家中のクーラーを付けて窓を全開にして出かける→外気を少しでも冷やしてやろうとするための戦い

……こうやって、美姫さんと環境との戦いが始まったかのようにみえたが、直ぐにお父さんに見つかり、阻止された。

さらに「美姫さん、今月の電気代と水道代が大変な事になってるじゃないか。分別もしないから、ゴミ捨てに手間もかかるし。」と怒られ、美姫さんがお父さんに頼む無駄な買い物(ほぼお菓子)を減らされた。

戦争は、不毛だ。

おしまい

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