短編小説 ありのママ

お洒落とは

第209話-① 美姫さんvsお洒落

美姫さんは、年に一度、検査入院をしに行く。

大腸カメラ・胃カメラ・小腸のカメラをしに行く。

簡単に言えば、消化器を全部カメラで見てもらいに行く。

何故かって?

それは、お洒落の為らしい。

美姫さんいわく

「脱毛も見えない所ばっかり脱毛するでしょ。頭とか眉毛は脱毛しないし。下着とか洋服の裏地とかまで気を遣う人はお洒落上級者だし、お洒落上級者は見えない所のお洒落をするもんなんだよ。」だそうだ。

で、なんでカメラかって?

見えない所に気を遣うのがお洒落上級者だから。

第209話-② お兄ちゃんvsお洒落

お兄ちゃんがバイトを探していた。

「ショウ。ココなんてどうだ?」とお兄ちゃん。

ネットで、バイト先のレビューを見ている。

【めっちゃ、ブラック。】

そこには、そう書いてあった。

「お兄ちゃん。ココ、ブラック企業みたいだよ。」と僕が言うと

「だから、選んだんだ。」とお兄ちゃんはニッコリ。

ブラック企業に自ら進んで働きに行きたいって人がいたんだ……。
僕は、ビックリする。

「大丈夫なの?」と僕が聞くと

「なんでだ?ブラック企業なんだろう。とても素敵な会社じゃないか。」とお兄ちゃん。

ん?もしやこれは……。

「お兄ちゃん。ブラック企業の意味をわかっている?」と僕が聞くと

「お洒落な会社って事だろう?黒は、スマートなイメージだからな。黒を着こなせたら、お洒落上級者だよ。」とお兄ちゃん。

僕は、お兄ちゃんにブラック企業の意味を教えてあげた。

その意味を聞いて「意味が分らない。」とお兄ちゃんがひと言。

僕は、お兄ちゃんの方が意味がわからないよ。

おしまい

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