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短編小説:ありのママ 【美姫さん≒いとこ】 

美姫さん≒いとこ

おばあちゃんの家で、宿題をしていると「ショウ。エライね〜。」とおばあちゃん。

「エヘヘ。」と僕は照れ笑いをする。

するとそこに大伯母さん(おばあちゃんのお姉ちゃん)が遊びに来た。

「おおっ。ショウ。久しぶり~。えーっ。勉強してるの?エライね。」と大伯母さんは言った。

 

そして「もしかして、美姫は教育ママになったの?」と大伯母さんはおばあちゃんに聞いた。

 

「まさか。美姫だよ。」とおばあちゃん。

「だよね。うちの息子と一緒。」と大伯母さんは言い、おばあちゃんと笑う。

 

そして、二人はお互いの子どもの話をはじめた。

「うちの息子はさ、本当に勉強しないでね。休みの日に『宿題終わったの?』って聞くと『お父さんだって家に仕事を持ち込まないじゃん。僕だって学校でちゃんと勉強してるんだから、家には勉強を持ち込みたく無い!!』って、言ってさ。」と大伯母さん。

 

「それ、美姫も言ってた。だから、『スキルアップを目指す人は家でも仕事の勉強するんだよ。美姫はスキルアップをしたく無いの?』って言ったら。『まさおくんはなぜスキルアップをしないのか』って言われてね〜。」とおばあちゃんが笑いながら言う。

 

「そうそう、うちも同じ。『お父さんは、アレでも仕事してるんだよって言ったら、『家でゴロゴロしながらテレビを見て、何の仕事をしているの?』って。『お父さんは会社でストレスが溜まってるんだからストレス発散の仕事をしてるんだよ』って言ったら『自分もストレス発散の仕事をするんだ』って、ゴロゴロし始めてね。」と大伯母さんも笑いながら話す。

 

「本当にあの二人は屁理屈ばっかり言って、性格そっくりだよね。」と二人で大笑いしていた。

 

僕は帰ってから、その話を美姫さんにした。

 

「ショウ。そのいとこ、私が一番嫌いな人なんだよね……。でもさ、いっつも言われるんだよね。似てるって。あぁ嫌だ。」と美姫さん。

 

自分に似た人は嫌いだって言うもんね。一度でいいからその人に会ってみたいなぁ~。

 

 

おしまい