短編小説 ありのママ

〇〇ファーストって流行りましたよね

第113話 美姫ファースト

お父さんと三人で話をしている時に「うちは、美姫ファーストだな~。」と言った。

「本当にそうだね。」と僕が言うと美姫さんが何故か突然怒りだした。

「こうちゃんもショウも私の事、嫌いなの?」と美姫さん。

何言ってるんだ美姫さん?状態であるが、美姫さんの表情はいたって真面目な顔をしている。

「なんで?、美姫ファーストなんだよ。今、流行ってるじゃん。アメリカファーストとか。」と僕が言うと、

「だから、私が嫌いだから美姫ファーストなんでしょ。」と美姫さんは言い、

「どこかの大統領が『なんちゃらファースト』って言ったのは知ってるよ。その大統領は自分の国が嫌いなんでしょ。だから、今、色んな国にいちゃもん付けてるんじゃないの?」と美姫さんは言う。

「何で?好きなんじゃないの?だから、なんちゃらファーストでしょ。」と僕が言うと

「自分を大切にしようと思ったら、まずは他人を大切にしないといけないんだよ。」と美姫さん。

「ショウだって、優しい人には優しくしようと思うでしょ。自分に冷たい人に優しくできる?自分ばっかりの人の事、優しくできる?」と美姫さんは続けた。

そういえばそうだ。

「じゃあ、何で選挙に勝ったの?。自分の国は嫌いって人を大統領にすると思う?」と僕が聞くと

「そりゃ、国の為になると思ったからでしょ。」と美姫さん。

……そうですね。

僕と美姫さんのやり取りを見ていたお父さんが、笑い出す。

お父さん、笑うとこじゃないよ!!

おしまい

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