第195話 ぼくんちの母の日
今日は母の日だ。
そう、母の日。
皆さんの家では『お母さんにありがとう』だと思う。
僕んちは『お母さんがありがとう』だ。
周りの家とは少し違う。
という事で、僕んちは母親から子どもにプレゼントが贈られる。
良子おばあちゃん(美姫さんの母親)から美姫さんにお菓子の詰め合わせが届き、恵美子おばあちゃん(お父さんの母親)からお父さんにお掃除セットが届いた。
お父さんに何でお掃除セットかって? だって、うちではお父さんが家事担当だから、お掃除セットはお父さんが一番喜ぶプレゼントだ。
現にお父さんは大喜び。
美姫さんは食べ物さえ与えとけば問題なしだからね。
僕たちはもらうのかって?
美姫さんはお母さんって言うより美姫さんだからね。でも、何故か毎年プレゼントをくれる。「【母】つながりで、戸籍上の母という事でプレゼントです。」って毎年言っている。意味不明だけど。
今年は、僕は花札を貰った。そろそろ大人の仲間入りらしい。たしなみとして覚えておくといいみたい。
お兄ちゃんは、合格って書いたハチマキ。今年は受験生だからね。
僕んちはお母さんが子どもに【お母さんにしてくれてありがとう】の日なのだ。
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おしまい