第222話 転生するとしたら

転生ものが流行っている。

美姫さんに「もし、転生できるなら何に転生したい?」と僕が聞くと

「うーん。そうだな……。右はショウの右目で左はユウの左目かな?」という答えが返ってきた。

ゾゾゾと寒気がする。

「何で、目なの?」と僕が言うと

「目だとさ、鏡見た時に目が合うじゃない。毎日、目が合うんだよ。」とニッコリする美姫さん。

聞いた僕がバカだった。悪寒しかない。

同じ質問をお兄ちゃんにも聞いてみる。

「お兄ちゃん。もし転生できるなら何になりたい?」と僕が聞くと

「生まれ変わったらか……。そのままでいいかな?」とお兄ちゃん。

なんか、つまんない。

「お兄ちゃんは、憧れているモノとかは無いの?ほら、憧れているモノになってみたいとかあるじゃん。」と僕。

「憧れているモノか?そうだな……。地球か。」とお兄ちゃん。

お兄ちゃん…地球に憧れている?

とお兄ちゃんが、「ショウ。ありがとな。」と急に言ってきた。

「ん?どうしたの?」と僕が聞くと

「兄ちゃんな。地球に憧れて地球を作ろうと思ってたんだけど、どうやら難しいみたいなんだよ。でな、大学をどこにしようか悩んでたんだよ。」とお兄ちゃん。

「それとこの話とどう繋がるの?」と僕。

「【転生】の方を選べばよかったんだよ。兄ちゃんが地球になるって発想がなかった。よし、【転生】が学べる学科を探すぞ〜」とお兄ちゃん。

僕は、変なスイッチを押してしまったようだ。

「お兄ちゃん。【転生】は出来ないよ。想像の世界だよ。」と僕が言うと

「ショウ。ドラえもんもな、出版当時は空想の世界だったんだ。それがみてみろ。未来はドラえもんの世界に近づいているじゃないか。【転生】も出来るようになる。」とお兄ちゃんは言った。

お兄ちゃん。魔法使いにでもなるのかな?

おしまい