短編小説 ありのママ

自己PRの仕方です

お兄ちゃんvs履歴書

お兄ちゃんの部屋の前を通るとお兄ちゃんが片づけをしていた。

「どうしたの?」と僕が聞くと

「ちょっと休憩中。」とお兄ちゃん。(お兄ちゃんは、受験生です)

「ふぅ〜ん。」と僕は言い、そのまま通り過ぎようとした時に

お兄ちゃんの履歴書が目に入った。

「履歴書だ〜」と僕が言うと

「バイト用の下書きだよ。」とお兄ちゃん。

「ふぅ〜ん。」と僕は言い、中身を見る。

名前・住所……そんなに面白くない。

誕生日……知ってる通りだ。

学歴・職歴……学歴は、聞いた通り中卒だった。職歴は、ズラズラズラと書いてあった。それも国内外問わず。

「お兄ちゃん。海外とかも行ってたの?」と僕が聞くと

「まぁな。色々と放浪してたから、その土地で仕事をしないと生活できなかったからな。」とお兄ちゃん。

「ふぅ〜ん。」意外とお兄ちゃん、凄いんだな。僕は、ビックリする。

資格・免許……普通自動車免許に大型自動車免許。お兄ちゃん、大型自動車も運転出来るんだ。僕は、さらにビックリする。

そこには、僕の知らないお兄ちゃんの姿があり、僕が思っているよりずっと大人なんだとおもった。

と、ひと際大きな字が並んだ箇所があった。【自己PR】の欄だ。

私は、自分自身の事を今までにない

100年に一度の逸材だと自負しております。

…どんな人だよ。

僕は、履歴書を見なかったことにして、部屋を後にした。

おしまい

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