短編小説 ありのママ

何故眠くなるのか

第212話 寝ている人の対処の仕方

今日、学校で授業中に寝ている人がいた。

先生に寝ているのがバレないように起こそうとするが、僕がトントンと身体を叩くと一瞬は起きるものの、またすぐにウトウト。

先生に見つからないか、気が気じゃなかった。

学校が終わって、家に帰ってから美姫さんにこのことを話す。

「もうね、ヒヤヒヤしたよ。」僕はおやつを食べながら、ソファーでゴロゴロしている美姫さん言う。

「ショウ。寝ている人を起こしちゃいけないんだよ。睡眠は人にとってとっても大切なものだからね。」と美姫さんは言いだした。

寝る事が仕事のような人に話す内容じゃなかった。僕は少し後悔する。と僕の後悔をよそに美姫さんは話を続ける。

それも寝ている体勢から起き上がってまで。

「もし、寝ている人を見つけたら、まずは【起こさないでください】とその人にそぉっと張り紙を貼る事。その人を起こさないようにだよ。これは、必須。次に、周りの人に寝ている人がいるから、静かにするように注意を促すために寝ている人が目立つように装飾をしてあげる事。私の時は学校は余計なものを持ってこない様にって言われてたから、学校にあるもので装飾してたよ。」と美姫さん。

話の論点がものすごくズレているような気がするが、美姫さんはいたって真面目に話している。

「どんな装飾をしたの?」と僕

「髪の毛にね、ストローをたくさん刺してあげたり、ポケットティシュでお花を作って髪の毛に飾ってみたり。起こさない様に装飾するからものすごく神経を使うんだよ。」と美姫さん。

美姫さん…それ授業中にしてたんだよね。
僕は、話す相手を間違えた。

と、美姫さんとそんなやり取りをしていると部屋にいたお兄ちゃんがリビングにやってきた。

「ショウ。おかえり。」とお兄ちゃん。

「ただいま。お兄ちゃん。」と僕は言い、さっき美姫さんにした話と同じ話をお兄ちゃんにもする。

「授業中に寝ているのか…それは、大変だな。」とお兄ちゃんは言った。

お兄ちゃんは、分かってくれると思ったのも、つかの間だった。

「そういう時はな、剣山を机に置いてあげるといいぞ〜。頭が下がると剣山に顔が刺さるからな。」とお兄ちゃん。

やっぱり、僕は話す相手を間違えたようだ。

おしまい

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