fic-tion’s diary 

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今、なんじ??

短編小説:ありのママ

美姫さんvs時間

 

今回の登場人物紹介

斉藤ショウ:小学六年生の男の子
美姫さん:ショウのお母さん
お父さん(こうちゃん):ショウのお父さん

 

 

 美姫さんに聞いてはいけない事はいろいろとある。

そのひとつが時間だ。

 

「美姫さん。今何時?」とお父さんが聞く。

朝のバタバタしている時間、ゆっくりと時計を見れるのは美姫さんぐらいだ。

 

「8時前。」と美姫さんは言う。

 

その言葉に僕もお父さんも「えーっ。遅刻する~。」とさらにバタバタとする。

僕とお父さんがいつも家を出る時間は7時40分だ。8時は遅刻する。

「ショウ。急ぐぞ!!」とお父さんが言う。

「ちょっと待って~」と僕も急いで準備をし、玄関へ向かう。

 

と、お父さんが回れ右をする。僕はお父さんにぶつかりそうになる。

「お父さん、危ないよ~」と僕が言うと

「ショウ。まだ、7時15分だ。」とお父さん。

 

 「えっ?」と僕が言い、玄関の時計を見る。

ーー7時15分を少し過ぎたぐらいだーー

 

美姫さんにまた騙された。

 

リビングに2人で戻り「美姫さん、8時前じゃないよ。」と僕が言うと

「えーっ。8時前じゃん。7時過ぎたら8時前。」と言う。

 

美姫さんに時間を聞くと大概そうだ。

7時03分でも8時前。7時55分でも8時前。

7時03分でも7時過ぎ。7時55分でも7時過ぎ。

 

月と日にちを聞けば、「1桁か2桁。」と教えてくれ、曜日を聞けば、「自分の気分的には水曜日」とかめちゃめちゃな曜日を教えてくれる。

天気も毎日、晴れだし……。*1

 

絶対に当てにならない。

 

美姫さんに「何でちゃんとしたのを教えてくれないの?」というと

「そんなに大事なら自分で調べればいいじゃん。人を当てにする時には、多少の事は目をつぶらないといけないんだよ。」と言う。

 

多少…ね。

 

 

おしまい

 

 

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※この短編小説ありのママは、ほぼフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。